2008年03月27日

「雪見だいふく」はなぜ大ヒットしたのか 77の「特許」発想法 著者/重田 暁彦

明日へ続く

『アイスモナカをめぐる逆転判決』
暑くなると冷たいものが恋しくなりましす。ひんやり甘いアイスクリームは、乳脂肪分が8パーセント以上で乳固形分15パーセント以上をアイスクリームというのが本当だそうで、乳固形分10パーセント以上はアイスミルクといい、3パーセント以上をラクトアイスと称することが厚生省令で決められているそうです。 現在のようなアイスクリームは、16世紀の初めのイタリアで発明されたのが始まりとされています。スペインの医師ビィラフランカが雪に硝石を加えると氷点が下がり、クリームが固まるのを見つけたのがきっかけで、フィレンツェの人がアイスクリームを製造したのだそうです。(中略)アイスクリームは日本では、明治の初めに本格的に登場しています。そんな中で特許に登場してくるのが、東京の本所に住んでいた人が1927(昭和2)年に考案したアイスモナカです。“うるち米を焼き固めたお椀状の入れ物の中にアイスクリームを入れた”という、昔からあるモナカの中のアンをアイスクリームにしたものです。実用新案登録第4853号「氷菓子」という名称です。 元々のアイデアが、お椀に入れたものなのでしょうか、それとも補強のためなのか、申請図面には糸底の付いた茶碗か、お椀を二つ重ねたようなものが描かれています。これが、その後の裁判で問題になりました。 実は、アイスモナカは1924(大正13)年頃から世の中にあったというのです。そして、その事実を見過ごしてこの考案が登録になってしまった。しかも、登録を無効にできる期間が過ぎてしまったのです。このため、裁判ではアイスモナカの構造は大正時代から知られていた、つまり公知であったので、この考案はモナカの皮に「お椀の糸底状の環状突起があること」が条件であるとされたのです。この糸底は図面には描かれていましたが、請求範囲はもちろん、明細書の説明には何も記載がなかったのです。しかし、この考案が出願される前に存在していた事実は請求範囲に含まれていても除外される、と裁判所は判断したのです。当然のことではありますが、出願前に世の中で知られていれば、権利を主張できない。これは重要なことで、発明や考案を権利として登録するには、「世の中に知られていないもの」でなくてはならないのです。だから、発明をした人は出願が終わるまでは、他人に内容を喋ったり知らせたりすると、後でひどい目にあうことにもなりかねません。ヨーロッパの化学メーカーの教育ビデオには、発明内容を「女房や恋人にも話すな」というのがありました。(P76〜P79)

昨日の続き

posted by 管理人 at 07:00| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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