2011年04月06日

セーラが町にやってきた 著者/清野 由美

昨日の続き

セーラが発想した新銘柄のキーワードは「なつかしさ」である。

ヒントとなったのは、セーラが蔵から見つけてた江戸、明治にかけての「通い瓶」だ。

昔の人々は酒がなくなると、蔵元に陶器製の瓶を持って行き、再び酒を詰めてもらっていた。

そのまま燗にも使える徳利型の陶器を使って、“昔ながら“の“新しい酒“を造る。

そんなセーラの発想のもとには、ひとつ酒の世界だけでなく、日本の世の中全体から古き良き習慣が、どんどんなくなっている現状に、ストップをかける気持ちが込められていた。

「蔵部で使う食器を注文するために有田に出かけた時、陶器の工房がピンチだという話を聞きました。有田に限らず、今、日本のどこに行っても、昔ながらの方法で作られている生活の品々は立ち消える寸前になっています。でも今の時代だからこそ、時間をかけて丁寧に手作りされたものには価値があるって伝えたいのです。お客様には陶器の温かさというものを、もう一度発見してもらいたかったのです。それに陶器ならリサイクル機能が備わっているでしょう!あらためて見直ししてみると、昔のものって本当は合理的なんですよ」大杜氏の遠山隆吉には「オトーサンが喜びそうな酒を造ってください」と伝えた。

明日へ続く


posted by 管理人 at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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