2011年03月27日

セーラが町にやってきた 著者/清野 由美

昨日の続き

パソコンの画面を操ると、世界のどこにどの作品があるか、どこで誰がどんな研究をしているかが、たちどころにわかる。

この時、セーラはインターネットの威力にも開眼した。

メトロポリタン美術館では書籍コーナーで大きな発見を成し遂げた。

北斎の肉筆画を数多く収めた『北斎ペインティングス』という本である。

これは1990年にイタリアのベニスで開かれた学術会議「第一回国際北斎会議」の論文集で、英語で書かれた20本の論文のうち、なんと9本が北斎と小布施の関係に言及していた。

「でも、その会議に小布施の人は一人も参加していなかったんです。海外の研究者がこんなに小布施に注目しているのに、当の小布施住人がそのことに気付いていない。これもなんてもったいないことだろうと思いました」北斎に繋がる鉱脈は、アメリカの都市だけでなくヨーロッパにもしっかりと根を張っている。

メトロポリタンで大きな発見をした翌月には、サザビーが北斎のオークションを開くと聞きつけて、ロンドンに渡った。

オークション会場に集まった世界の有力な北斎収集家は、これまた誰もが「OBUSE」の地名を知っており、これを機に彼らとのネットワークの端緒も開くことができた。(P46〜P51)

明日へ続く


posted by 管理人 at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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