2011年03月25日

セーラが町にやってきた 著者/清野 由美

昨日の続き

今では北斎館への来館者は年間四十万人にも達し、小布施観光の目玉であると同時に、世界の北斎研究家からも注目される施設となっている。

また町の家々には、真贋含めて「北斎派」とも呼ばれるべき数々の浮世絵も伝わっている。

まさに北斎は、小布施の文化を語る時、筆頭に来る歴史的財産なのだ。

ところがセーラの目には、町が北斎の価値を十分にアピールできていないように映っていた。

「駐車場には大型の観光バスが次から次へと乗り付けます。そこから大勢の観光客が北斎館に吸い込まれていきます。でもその光景を見ても、私は嬉しくなかったんです。これらのお客さんたちは館内を一巡りした後は、すぐまたバスに乗って次の目的地に行く。そして北斎のことなど忘れてしまうのではないか。そんな一過性の発信で終わらせるのは、あまりにもったいないと、複雑な気持ちでした」それならばこの自分が北斎の新たな魅力を掘り起こしてみようと、ここから猪突猛進が始まった。

(中略)

仕事や休暇で海外に出かけた時には必ず美術館や美術商、古書店を巡って、北斎に関する資料や情報の収集に励んだ。

なかでも彼女に大きな成果をもたらしたのが、95年のゴールデンウィーク休暇に訪ねた「スミソニアン博物館(ワシントンD.C.)」と「メトロポリタン美術館(ニューヨーク)」だった。

明日へ続く


posted by 管理人 at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
宜しければクリックを、人気blogランキングへ
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。