2011年03月07日

ラバウル温泉遊撃隊 著者/山崎 まゆみ

昨日の続き

「温泉と言えばね、私は衛生兵だったけん。治療に温泉の硫黄をよく使っていたよ。私の病院はカビエンの第83警備隊病舎だった。スタッフは13〜14人くらいいて、内訳は軍医が3人、士官、兵が10〜11人。私は薬局をやっていた。『硫黄浴』という診断が下ると、薬として硫黄を使用していた。硫黄がなくなると、ラバウル行きの飛行機を利用して注文すれば、採掘して、届けてくれる。どうやって硫黄採掘したかは知らない。あの頃、わざわざ花吹山へ行き、硫黄採掘する作業員がおったくらいじゃよ。そして、皮膚病の治療をするために、真水の中に硫黄を入れて、硫黄風呂にして治療した。入院して快復した人を今度は作業員にして硫黄を取りに行かせた。硫黄は、殺菌作用がある。殺菌が主。直接塗る事はしなかったが、お湯に溶かして使った。硫黄成分が皮膚病に効いたんじゃ。私らの病院で手に負えないと、『第8病院』へ送る。『ラバウル第8海軍病院』の規模は大きい。医者もたくさんおる。歯科医もおる。収容人数は、300〜500人だった。第8病院は、温泉もとっていたと聞いているよ。潮が引いている時にお湯をとった。怪我の後の療養に使ったと聞いている。第8病院は、お風呂があり、お湯を使い、硫黄も使っていた。私らの病院も硫黄を貰っていた。ドラム缶に湯を沸かし、ドラム缶に対して硫黄何グラムと決まっておった」初めてリアルに聞いた花吹温泉の話だった。丸山さんにとっては、温泉入浴は大きな経験ではなかったようだが、硫黄を治療に使っていた。(後半略:P51〜P57)

明日へ続く


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