2011年03月04日

ラバウル温泉遊撃隊 著者/山崎 まゆみ

昨日の続き

『ラバウル島海岸沿いの「花吹温泉」』

アジア各地の温泉の大半を回った頃、次はアメリカに行こうか、ヨーロッパにしようか、果てはアフリカも面白いかもなどと、湯巡りを夢見ながら楽しんでいた。

世界中の温泉を調べている間、ラバウルに第二次大戦中に日本兵が入った温泉があるという事実を知った。

調べてみるとラバウルには日本兵が「花吹温泉」と名付けて入った温泉があるという。

今は、ただの海となって、湯船もなければ施設も無いようだけれども、「花吹温泉」と名付けた事実と「ハナブキオンセン」というとても日本的な語感が、とても気になった。

「花吹温泉」とは、なんと美しい名前なのだろう。

私は、この美しい名前をつけたところに、日本人の寂しさを感じた。

そして、戦地でこのように名付けた日本人の心に思いを馳せた。

それはもしかすると、「郷愁」だったのかもしれない。

ちょうどこの年は戦後60年で、雑誌などでも戦争が話題になることが多かった。

恥ずかしい話だが、私はこの時、ラバウルが第二次大戦中、屈指の激戦地であったことなど、それほど知らない。

この時は、戦争についての知識はまっさらな状態だった。

しかし、「花吹温泉」という美しい言葉の響きが、不思議なほど私にとりついた。

そして、ラバウルへ旅立たせた。

ただ、何か、どうしても気になる、そんな単純な動機が私を推し進めていた。(後半略:P24〜P25)

明日へ続く


posted by 管理人 at 00:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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