2011年02月28日

ラバウル温泉遊撃隊 著者/山崎 まゆみ

昨日の続き

内容抜粋

『カルンボイさんの思い出』

私は「日本人が温泉に入っていたよ」という話をしてくれたあの無愛想なカルンボイさんの顔を思い出した。

もう一度会って、どんなふうに日本人が温泉に入っていたのか、そして、現地の人たちは入浴する姿をどう見ていたのか、聞いてみたくなった。

私は、再び、ポーリン温泉を目指すことにした。

2003年、ボルネオ島のカルンボイさんの許へ、2度目の訪問が実現した。

コタキナバルで一泊してから、翌日、車でポーリン温泉へ向かった。

(中略)

コタキナバルから3時間半。到着してすぐにカルンボイさんの姿を見つけた。

前に来た時と同じように露店で子供たちと店番をしていた。

私は、すぐさま走り寄って、「私を覚えていますか?」と訊ねた。

じっと私を見た。

そして、白い歯を出しながらニヤリと笑い、「ああ、一緒にお風呂に入った日本人」覚えていてくれたようだ。

前回の訪問の際、カルンボイさんは花柄の布を巻いていたことを思いだし、私は彼女にお土産を用意してきた。

彼女にポーチを差し出すと、少しだけ笑顔に変わった。

私はカルンボイさんに近づきたくて、「また、一緒に温泉に入りませんか」と満面の笑みで誘ってみた。

すると、彼女は、「店を閉めた後ならいいよ」と素っ気ないが、承諾してくれた。

彼女のお店が終わる夕方6時を待った。

そしてまた一緒に、温泉に浸かった。

「日本人が温泉に入っている様子を聞きたくて、またカルンボイさんに会いにきたんです。覚えている限りでいいので、教えてください」しばらくして、カルンボイさんはお風呂から上がって、ぽつりぽつりと語り始めた。

明日へ続く


posted by 管理人 at 00:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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