2011年02月26日

ラバウル温泉遊撃隊 著者/山崎 まゆみ

昨日の続き

山崎女史の祖父は、第二次大戦で当時はオランダの植民地だったインドネシアのボルネオ島に出征したのです。

その祖父の戦時中の話を幼少時に聞かされた山崎女史は、2001年に、祖父の思い出の地を訪ね、そこで現地で露店を営む老女と混浴した際に、その女性を含めた現地の人たちが温泉に入るようになったのは、第二次大戦中に日本兵が温泉を見つけ、入って憩い、安らぐ様を見たことが始まりだと聞かされたことが、山崎女史と“戦場の温泉”との出逢いとなったのでした。

その後、マレー半島でも戦時中に日本人が開発した温泉と出逢い、そこに書き残された日本語の文章を記事にしたところ、その温泉と関わりのあった日本兵の遺族から便りを貰ったことから、山崎女史は、映画やテレビや祖父の思い出話でしか知らず、具体的なイメージが全く湧いてこない戦争について考え出したのでした。

弾丸と血と、硝煙と炎が吹き荒れ、夥しい犠牲者が溢れた激動の時代。死と常に隣り合わせの苛酷な状況の中で、束の間の、ささやかな癒しを与えてくれる空間だった温泉を楽しんだ日本人。

明日へ続く


posted by 管理人 at 00:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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