2011年02月10日

塩の文明誌〜人と環境をめぐる5000年 著者/佐藤 洋一郎

昨日の続き

内容抜粋

『塩は授かりもの』

塩は海水から取り出すか、または岩塩など自然のものを採る以外、手はなかった。

製塩とはいっても、実のところは採塩といったほうが現実に近かったのだ。

このように書くと、私たちは塩酸と水酸化ナトリウムを混ぜれば食塩ができるのだから、「人類は塩を作ることができる」のではないかと考える人もいるかもしれない。

しかし、これは大きな誤解である。

私たちが学校で習った、水酸化ナトリウムと塩酸の化合の実験であるが、あの実験で使った素材である水酸化ナトリウムも塩酸も、もとはといえば食塩から作られているに過ぎない。

食塩を「作ることができる」というのは、袋入りで市販されている粉末のデンプンを見てデンプンが人工的に合成できると考えるようなものである。

岩塩の場合はそうでもないが、海水から食塩を取り出す製塩には相当の技術とエネルギーを要する。

食塩は比較的安価なので、手間やエネルギーをふんだんにかけて作るというわけにはいかない。

しかも海水は重いので、そう簡単に運ぶわけにもいかない。

採算を度外視すれば海水から食塩を取り出すのは簡単だが、産業にするとなると話はそれほど簡単ではないのだ。

明日へ続く


posted by 管理人 at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 世界史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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