2011年02月09日

塩の文明誌〜人と環境をめぐる5000年 著者/佐藤 洋一郎

サラリーマンの「サラリー」の語源は塩である。

それから分かるように、人が生きていくうえで、塩は人の生活に必須のものである。

食事の味付けは勿論、食物の保存に有効であることや、身体の機能を維持する必須の物質でもあり、また食以外にも、工業原料としても大量に利用されている。

塩はその有用性から、貨幣として扱われたり、政府の専売とされたり、徴税の対象となってきたことからも、如何に人類にとって重要な物資だったかがわかる。

しかし、反面、塩は過剰摂取で健康を害することや、ある地域に大量に存在することで、農地の塩害に代表されるような重大な環境危機をも作り出す。

塩によって生み出された豊かな食文化がある反面、その食文化の材料を産出する農地もまた塩によって侵され、人類を悩ませる。

塩で繁栄を手に入れた都市もあれば、塩害によって滅びた文明もあり、塩が人類にもたらしてきた、様々な恩恵と災厄を、古今東西の様々な国や地域の例をあげて、塩を通じて人類の過去を知り、現在と未来を考えていく一冊です。

明日へ続く


posted by 管理人 at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 世界史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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