2011年02月05日

民間防衛 著者/スイス政府

昨日の続き

『不意を打たれぬようにしよう』

このような敵の欺瞞行為をあばく必要がある。

スイスは、征服の野心を些かも抱いていない。

何国をも攻撃しようとは思っていない。望んでいるのは平和である。

しかしながら、世界の現状では、平和を守り続けるためには、また、他に対する奉仕をしながら現在の状態を維持するためには、軍隊によって自国の安全を確保するしかないと、スイスは信じる。

近代兵器を備えた大国に立ち向かうことは我々にはできないという人々に対して、我々はこう答えよう。

「経験は、その逆を証明している」と。

今日では、一つの動乱が、多数の国を巻き添えにすることは決定的である。

それ故、我々は、単独で攻撃の重圧に耐えねばならぬこともないだろうし、攻撃者は、その兵力の一部分しか我々に向けられないだろう。

そして、このような部分的な兵力に対してならば、我々は、対等の兵力で反撃することができる。

また、技術の進歩によって、地上では軍隊をまばらに展開することが必要となったが、このことは、我々にとって有利な条件である。

我々の防衛は、これによって極めて容易になった。

潜在的な敵は我々に武器を捨てさせるためには、我が国を征服する必要度に比して桁外れに大量の武力を浪費する必要があることを知っている。

第一次大戦において、また、第二次大戦において、我々が攻撃を免れたのは、偶然によるものではない。

この幸い、それは、自らを守ろうとする我々の不屈の闘志と、我が軍隊の効果的な準備とによるものである。

また、1939年〜40年におけるフィンランドの例や、1956年や67年におけるイスラエルの例も、我々の考えが正しいことを証明している。

これら自らを守った小国は、その国家的存在を保つことができたのである。(P233)

明日へ続く


posted by 管理人 at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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