2011年01月12日

今日も、北京てなもんや暮らし 著者/谷崎 光

昨日の続き

次の店。すいすいスムーズに動く見本のパソコンに、同行者が「じゃ、これそのまま包んで!」と言うと店員の顔が引きつった。

裏をひっくり返すと、商品番号の上にガムテープが貼ってある。

つまり客に試させるのは外観が同じの高スペック商品で、渡すのは別。

ガムテープは証拠隠しである。

剥がせばバレるって……。

ちなみに日本の秋葉原で、店頭サンプルを「これをくれ」と掴んで離さない中国人もいる。

騙されると思っているのである。

その次の店。

購入すると見せかけたら、渡された箱は番号違いのスペック落ちの安い製品。

8962E(仮)が、8962D。

領収書上もこの番号を書いておけば問題ない。

断ったら一時間ぐらい追いかけてきて、「今日、一台も売れてないんだ! 頼むよ。もっと安くする」地方なまりで必死で訴える。

今日、ここで一人も北京人に会っていない。

別の店。身なりの派手な中年女性の二人組が、店員の説明を熱心に聞いている。

同行者は言った。

「ああいうのが一番『つぶせる』客だ。金があって知識がなく、人がいい」「大頭(頭だけ大きく脳みそがない=いいカモの意)」と言うそうで、中国語って赤裸々である。

さて朝から歩き歩いて騙し騙され、中関村に夕陽が落ち、中国人の同行者は肩を落として呟いた。

「一軒たりとも騙さなかった店はない。いいか、これが中関村なんだ!」(P109〜P117)

明日へ続く


posted by 管理人 at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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