2010年12月23日

有坂銃―日露戦争の本当の勝因 著者/兵頭 二十八

昨日の続き

イタリア兵もイギリス兵も、小口径銃を絶賛しなかった。

不満の主なものは、「弾が当たっても死なない」「5発命中させたがなおも土民が突進してきた」といった類である。後者の例は、あきらかにうろたえた兵隊が狙いを外していただけであった。

この「マンストッピングパワー不足」論争は、イギリス陸軍ではかつて、純鉛弾を低初速で発射するスナイドル銃(口径0・577インチ)を、硬鉛弾を高初速で発射するマルティニー・ヘンリー銃(口径0・45インチ)に更新し、ズールー戦争に初投入したときにも、やはり起こった。

しかしこの不平は、高初速によって得られる命中期待率の飛躍的向上や、貫通力の増強に、引き換えられるものではなかった。

英軍当局は、それでもインドのダムダム造兵廠にて7・7ミリの先端部無被套弾丸の製造を認めることになった。

さらにヨーロッパの対白人用弾丸には、体内転動を狙って弾頭前半部にアルミを充填したりすることも始める。これはイタリアやフランスでも追随するところとなった。(後半略:P76〜P79)

明日へ続く


posted by 管理人 at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
宜しければクリックを、人気blogランキングへ
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。