2010年12月18日

有坂銃―日露戦争の本当の勝因 著者/兵頭 二十八

昨日の続き

さて、今回の本の主人公である有坂成章とは、明治に始まり、昭和前期までにおける日本陸軍の銃器開発(有坂は大砲も)を担った3人の中心的技術者の一人(他の二人は村田経芳、南部麒次郎)で、現在の山口県の南部に在った岩国藩の出身。明治3年に草創期の陸軍に入り、以後明治の「テクノエリート」として、日本陸軍の銃や大砲の国産化や開発に尽力する人物です。

たとえば日露戦争の旅順要塞攻略戦に使われて有名になった28センチ榴弾砲は本来イタリア製でしたが、これを国産化し、旅順攻略に使うよう提案した人物でもあります。

そしてこの28センチ榴弾砲の他に、大陸で強大なロシア陸軍を迎え撃つ日本陸軍のために、最新式の歩兵銃と野戦砲、さらにその弾薬や信管の設計までをも、たった一人で担った男が有坂成章であり、それはつまり日本の命運を担った人物とも言えるでしょう。

そんな有坂成章の生涯と、彼が生み出し、ロシア陸軍の猛威を挫き、日本を救った有坂銃=30年式歩兵銃について、軍学者・兵頭二十八氏が光を当てた一冊です。

明日へ続く


posted by 管理人 at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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