2010年12月02日

女は男の指を見る 著者/竹内 久美子

昨日の続き

『「種の保存」の失墜』

「種の保存」、あるいは「種の繁栄」という言葉ですが、これがもう、何故なんでしょう、人々の頭から一向に消えない。

それぞれの個体は種全体の利益のためになるよう行動するという概念で、動物行動学の父と言われるオーストラリアのコンラート・ローレンツが提唱しました。

ローレンツは、人間の社会は残忍な殺戮に満ちた世界であるが、野性動物の社会はそういうことが防がれた理想の世界だと考えた学者です。

1960年代前半はこの神話が全盛を極めた時期でもあった。

ところが、折しも日本人研究者と、その研究の影響を受けた女性研究者の発見した「子殺し」が、「種の保存」も「人間だけが同じ種の中で殺し合いをする」も覆す一番の反証として登場し、やがてローレンツ流の考え方は説得力を失っていったのです。

明日へ続く


posted by 管理人 at 00:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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