2010年11月12日

世界の資源 いま何が起きている? 著者/ニュースなるほど塾

昨日の続き

イスラエルに水の利権を支配されると、他の国が深刻な水不足に陥ることになる。

そのため、周辺各国は必死に抵抗を試みている。

たとえばレバノンは、自国領内の水を奪おうとしているイスラエルを国連に告発した。

当時、イスラエル軍は国境線を勝手に修正して、水域を自国領内に組み入れようとした。

そのあまりの強引なやり方に、レバノン農民は激怒したのだ。

イスラエルはさらにパレスチナのヨルダン川西岸地区の地下水も狙っている。

同地はイスラエル人の支配下に置かれており、92パーセントもの水をイスラエル人が使っている。

パレスチナ人はたったの6パーセントしか使うことができず、井戸を掘ることすら認められていない。

1999年に干魃が起きたときには、パレスチナ人の多くが水不足に陥り、国際問題となった。

一方、シリアとヨルダンの間でも水資源をめぐる争いが絶えない。

ヤルムーク川の上流に井戸を掘って水資源を確保しようとするシリアに対し、ヨルダンが激しく反発。

これまで何度も対立を繰り返している。

現在は、利用可能な水資源を増やそうと、海水の淡水化事業が進められている。

しかし、淡水化の過程でミネラル分に乏しい水になってしまうことや、コストの問題などから思うように進んではいない。

中東情勢を安定化させるには、民族・宗教の問題はもちろん、水紛争の解決も重要なのである。(P76〜P79)

明日へ続く


posted by 管理人 at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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