2010年10月26日

海の都の物語〜ヴェネツィア共和国の一千年 著者/塩野 七生

昨日の続き

しかし、対立する二つの大国の狭間にあって、“非武装”での中立は、何の意味もありませんでした。

何がなんでもオーストリアを打倒しようと不動の決意で前に進むナポレオン・ボナパルトにとって、武力による抵抗という、選択肢を持たず、言葉だけで難を逃れようというヴェネツィアの外交交渉など、見苦しい哀訴以外の何物でもなかったのです。

そして自分たちの“非武装”が無意味だと覚って、再軍備をしようとしたのですが、その時には、すべてが遅すぎました。

時間的に間に合わなかったのはもちろん、その時のヴェネツィア指導者層には、かつてオスマン・トルコと死闘を展開した勇敢さも、地中海での権益拡大のために、十字軍を利用したような狡猾さも失われていました。

明日へ続く

posted by 管理人 at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 世界史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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