2010年10月25日

海の都の物語〜ヴェネツィア共和国の一千年 著者/塩野 七生

昨日の続き

フランスとオーストリアの狭間に位置した、ヴェネツィアは両国の対立に否応なしに捲き込まれました。

しかし当時のヴェネツィアは過去の勇敢さも、狡猾さも失っていたのです。

平和の果実は、ヴェネツィアを全く別の国に変えてしまっていました。

晩年のヴェネツィアは“非武装国家”に変わり果ててしまっていたのです。

“非武装”とはいっても、そこは海上交易で繁栄してきた国ですから、海軍は小規模ながらも存在していました。

しかし、陸軍については、著者・塩野七生女史は「百年もの長い平和の許で、無いも同然の状態であった」「必要もなかったところから衰微するにまかせていた」と記述しております。

つまり全廃していたわけではないのでしょうが、“非武装”とみなされてもしかたがないほど、質的にも量的にも無力化していたのでしょうね。

そんなヴェネツィアが、フランスとオーストリアの板挟みになった時に、とった手段は「中立」でした。

明日へ続く

posted by 管理人 at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 世界史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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