2010年07月30日

食を創造した男たち 著者/島野 盛郎

昨日の続き

さて、今回紹介いたします本は、現代日本の食文化に完全に根づいた、しかし、それでいて日本史の中に登場したのは、明治・大正という、せいぜい100年かそこら昔でしかない、ケチャップ、マヨネーズ、カレー粉、乳酸菌飲料(カルピス)、ウイスキーの国産化を成功させ、定着させた、5人の明治の男たちの物語です。

トマトを野菜ではなく観賞用としてしか認識していなかった日本人に、ソースとして加工することで、トマトを美味しい野菜として認識させ、カゴメトマトケチャップを生み出した蟹江一太郎。

日露戦争で、日本軍に提供するための軍馬の調達のために、蒙古(モンゴル)に入ったことが契機となって、蒙古の王族や有力者と親交を築き、蒙古の地で牧場経営と緬羊改良事業を行い、それで収穫した羊毛を日本に輸入して、日本の羊毛産業推進を果たそうとするも、清国(当時の中国)政府の横槍。

そしてその清国滅亡による混乱により事業は御破算の浮き目にあいながら、蒙古民族の食文化の代表格である乳製品の日本での開発に新たなる大望を見い出し、後に「カルピス」を生み出した男、三島海雲。

丁稚奉公先の取り扱い商品のひとつであった葡萄酒との出逢いから、葡萄酒造りを志し、「赤玉ポートワイン」で、国産洋酒の道を大きく切り開き、さらにウイスキーの国産化に挑んだ鳥井信治郎。

アメリカでの留学中、日本人移民たちが、日本で生まれ育ってからアメリカに来た一世と、アメリカで生まれ育った二世との体格差の違いに驚き、同じ日本人でも、生い立ちにおける食生活の違いによるものと判断し、日本人の体格向上に役立つ、栄養価の高い食品として、マヨネーズに着目し、その商品化と普及に邁進した中島董一郎。

明日へ続く

posted by 管理人 at 00:00| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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