2010年07月19日

マキアヴェッリ語録 著者/塩野 七生

昨日の続き

《政略論》

次の二つのことは、絶対に軽視してはならない。

第一は、忍耐と寛容をもってすれば、人間の敵意といえども溶解できるなどと、思ってはならない。

第二は、報酬や援助を与えれば、敵対関係すらも好転させうると、思ってはならない。(P229)

《君主論》

他者を強力にする原因をつくる者は、自滅する。

これは、ただ一つの例外も存在しないと言ってよいほどの、普遍妥当性を持つ原則である。

なぜか。

それは、強力になれたのは、それをさせてくれた者の力と思慮によったからだが、いったん強力になってしまえば、その者は、それに力を貸してくれた者の力と思慮の両方ともを、自分の存亡の鍵を握っているとして、疑いの眼で見ないではすまないからである。(P231)

《政略論》

謙譲の美徳をもってすれば相手の尊大さに勝てると信ずる者は、誤りを犯すはめに陥る。(P232)

《手紙》

天国へ行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである。(P265)          
ここで紹介したニッコロ・マキアヴェッリの数々の言葉には、現代の日本を映し出しているものがあると私には感じられましたが、皆様はどのように感じられましたでしょうか。

他にも紹介したい言葉がたくさんあるのですが、当然ながら、内容全部を紹介というわけにもいかないのが、とても残念であります。

ぜひ、ご一読いただければ幸いです。〔新潮文庫〕



塩野 七生
1937(昭和12)年7月7日、東京生まれ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。1968年に執筆活動を開始し、『ルネサンスの女たち』を『中央公論』誌に発表。初めての書き下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。1982年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。1983年、菊池寛賞。1992年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く『ローマ人の物語』に取り組む(2006年に完結)。1993年、『ローマ人の物語T』により新潮学芸賞。1999年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府により国家功労勲章が授与される。2007年、文化功労者に選ばれる。2008ー09年、『ローマ亡き後の地中海世界』(上・下)を刊行。
posted by 管理人 at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 世界史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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