2010年07月17日

マキアヴェッリ語録 著者/塩野 七生

昨日の続き

《政略論》

弱体な国家は、常に優柔不断である。

そして決断に手間取ることは、これまた常に有害である。

このことについては、私自身確信を持って言える。国家活動において、物事を曖昧にしておいたことが、フィレンツェ共和国にとっていかに有害であったかは、私自身が体験したことであったからだ。

決断力に欠ける人々が、いかに真面目に協議しようとも、そこから出てくる結論は、常に曖昧で、それゆえ常に役に立たないものである。

また、優柔不断さに劣らず、長時間の討議の末の遅すぎる結論も、同じく有害であることに変わりない。

それが、たとえば、誰かを援助しようというものであっても、決定の時機を逸したというだけで、相手を助けられないどころか、こちらの害になって返ってくるものだからだ。

多くのことは、はじめのうちは内容も曖昧で不明確なもので、これらをはじめから明確な言葉であらわすことは難しい。

だが、一旦決定しさえすれば、言葉など後から生まれてくるものであることも忘れてはならない。

これらのことは、君主制であろうと共和制であろうと、全ての指導者が心しておくべきことである。(P195・P196)

明日へ続く

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