2010年06月29日

ぶっかけ飯の快感 著者/小泉 武夫

昨日の続き

井原西鶴の「浮世草子」にも強精効果を期待した食用の描写があったり、『平家物語』では、白河院と平忠盛が、自然薯の葉のつけ根に自生する零余子(むかご)を手に持ちながら、祇園女御がご懐妊の後に生んだ子のことについて語っています。

やまのいも類の料理は昔から多く作られてきました。

下ろしてとろろにしたものは、「ことづて汁」として麦飯にかけて重宝され、とろろを小丼にとって、真ん中に卵黄を落としたのが、「月見」、マグロのぶつ切りにかけたのが「山かけ」です。

芥川龍之介の小説『芋粥』に登場したのも、やまといもでした。

ところで、ご飯にとろろをかけて食べる時、よく噛まずに飲み込んでしまうことが多く、消化に悪いのではないかと心配する人がいますが、その心配は無用です。生のとろろは、デンプン分解酵素を主体とした消化酵素が豊富にあるので、ご飯やとろろ自体のデンプンを糖化して消化しやすくなっているためです。

小さい時、とろろ飯があまりに美味なためにがっついて、挙げ句は口の周りにとろろを付け、大いに痒がった思いが今でも忘れられません。

口の周りを拭けば済むものを、手でかき回し、その手で腕などを触るものだから、そっちまで痒みが飛び火して閉口したことを覚えています。(P44〜P46)

昨日の続き

posted by 管理人 at 00:00| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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