2010年06月28日

ぶっかけ飯の快感 著者/小泉 武夫

昨日の続き

『粘りが効くとろろ飯』

やまのいも、自然薯、つくねいも、やまといも。

呼び方はいろいろありますが、これらを摺り下ろしたのが、とろろです。

トロトロになるからとろろと名称されました。

小さい時からご飯にかけてよく食べましたが、ご飯がどんどん進み、あっという間に三杯、四杯は胃袋に入っていきました。

少し大きくなってから、ご飯に添えたとろろを「ことづて汁」という異称があるのを知って、なぜ「ことづて(伝言)」なのかを調べてみると、飯がよく進むので「よくいひ(飯)やる」の意だそうです。

江戸時代の『和歌食物本草』に「とろろ汁折々少し食すれば脾臓のくすり気虚を補ふ」とあり、栄養があるというので、古来、「山薬」(本来はやまのいもを乾かして粉にしたもの)と言われて、松の内に食えば中風にかからないとの説までありました。

強壮食品としての持ち上げられ方も有名で、特に男性に効くと言われました。

あの逞しい形、摺り下ろした時の特有の粘り、そんな憧れのものが体内に入るのであるから、誰だって効くと思うし、その気になった人も少なくなかったでしょう。

明日へ続く

posted by 管理人 at 00:00| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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