2010年06月25日

ぶっかけ飯の快感 著者/小泉 武夫

昨日の続き

そこに買ってきた短冊を三つほど切り分けて漬け込むのです。

漬ける期日は三日でいいでしょう。

あっさり味なら二日、濃いめなら四日です。

表面の味噌を手で拭い取るぐらいで、あとは焼くだけ。

少し遠火でじっくりと火を通して、表面も裏もこんがり焼いて、味噌の所々が少々黒く焦げるぐらいまで焼きを入れて出来上がります。

さて、冷めないうちに茶碗に熱いご飯を盛り、その上に焼き立てのマグロの味噌漬けを載せます。

それを箸で少しずつむしり取るようにほぐしていき、ご飯とともに食うのです。

こりゃ、旨いですぞ。

キハダにしてもカジキにしても、何せ脂肪の乗ったトロか中トロの味噌漬けなので、とってもコクがある。

口に入れてモグモグ噛むと、焼けた味噌から鼻を伝って香ばしい焦げ香が来る。

次にマグロの肉身から重厚な旨味が湧き出してきて、そのうちに肉と肉の間にふわりと乗った脂肪もチュルチュルと溶け出して、味噌の濃厚な旨味、酸味、コクが重なってきます。

このように口の中で美味集団が複雑混雑に鼓舞しあっているところに、真っ白でホカホカとした温かいご飯を追っかけ入れてやります。

すると今度はご飯の上品な甘みが交錯する。

これぞ正しく至福の時かな。(P28・P29)

明日へ続く

posted by 管理人 at 00:00| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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