2010年05月27日

フランス生まれ―美食、発明からエレガンスまで 著者/早川 雅水

昨日の続き

『ルイ・ヴュイットン』

日本で最も知られているフランス・ブランド。ボンジュールやメルシーは知らなくてもヴュイットンは知っているというのだから大変なものだ。

ルイ・ヴュイットンは創始者の氏名。クリスチャン・ディオール、イヴ・サン・ローラン、ジャコブ・ドラフォン、ポール・ヴォキューズなどなどの多くの例があるとおり、フランスではブランド名、商品名、レストラン名などに創始者の氏名をそのままつけることが多い。

さて、そのルイ・ヴュイットンがスイスの国境、ジュラ山脈に近いフランシュ・コンテで生まれたのは1821年。

それはちょうどナポレオン1世が流刑先のセント・ヘレナ島で死んだ年であり、我々には遥かに遠い昔である。

1837年、16歳のルイ少年は殆んど無一文で500キロを徒歩でパリに上った。

辿り着いたパリで街角の張り紙を見て、荷造り用の木箱製造工場に臨時労働者として雇われる。

時代はまさにパリで最初の鉄道がパリとサン・ジェルマン・アン・レ間に開通した直後、汽車の旅が新しいもの好きに騒がれ、人々の憧れ心をかきたてた頃であった。

旅といえばバッグである。

旅の時代の訪れに賭けたルイ少年は、早くも20歳前に世界一のバッグ王になることを心に決めたのだった。

時は流れ、ナポレオン3世が帝位についた1852年、すでにバッグの製造業者としてのキャリアを重ねていたヴュイットン氏は、新皇帝の皇后ユージューヌのバッグ製造を任される。

明日へ続く

posted by 管理人 at 00:00| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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