2010年05月17日

豆腐バカ 世界に挑む 著者/雲田 康夫

昨日の続き

『“ミスター・トーフ”誕生!』

金曜日の午後はさすがに電話の数も減る。

日本は土曜日、東海岸はオフィスアワーが終わる頃だ。

“時差というものは、世界の広さを感じさせるな”と、一瞬ボンヤリとしたときだった。

電話が鳴って、新米の臨時受付嬢が電話をとった。

要領の悪い対応をまたやっている。これまでの受付嬢のほうがよほどよかった。

(中略)

新米受付嬢の声がいつになく大きく聞こえた。

「えっ、ミスター・トーフ? 弊社の社員でそのような名前の者がいると?」彼女はそう聞き返したあと、「そんな人はいない」と、冷たく切ってしまった。

“おいおい、ここは豆腐を売っている会社だぞ。すぐに間違い電話と決めつけるのではなく、ミスター・トーフとは何のことかと、もっと想像力を働かせてくれればいいではないか……”そう思ったが、それを彼女に求めるのは無理な相談だった。

もちろん、ミスター・トーフとは私のことだ。

「私がミスター・トーフだ」と名乗るのは本当に恥ずかしい。

しかし、日本人にありがちな遠慮など、ここではしていられない。

なぜなら私を“ミスター・トーフ”と呼ぶ人は、私にとってとても大切な人たちだからだ。

あるとき、アメリカで鉄板焼きの『ベニハナレストラン』を展開しているロッキー青木さんにお会いする機会があった。

私はロッキーさんに、「雲田さん、豆腐をアメリカで売りたいのなら、自分が広告塔になって、何でもやらないとダメですよ」と、言われた。

私は元々目立つのは好きではなかったが、それからは一念発起して“ミスター・トーフ”と名乗り、1991年から日系の『Business News』という新聞に「ミスター・トーフ物語」というコラムを連載しはじめた。

明日へ続く

posted by 管理人 at 00:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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