2010年04月16日

たんたんたたた―機関銃と近代日本 著者/兵頭 二十八

昨日の続き

ところで本書において著者の兵頭二十八氏は単に戦前の日本陸軍の兵器の歴史や性能の解説のみならず、なぜ戦前の日本の自動火器は、常に欧米製品に半歩手前まで迫りながら、遂にリードすることができなかったのか。

さらに工業の生産力が欧米に比べて劣るがゆえに、日本陸軍は恒常的な弾丸不足に苦しめられたにも関わらず、それでもなお、最終的には敗北したとはいえ、昭和6年に始まる満州事変から昭和20年の第二次大戦の敗戦までの15年もの長期間にわたって、中国、米国、英国、ソ連等の複数国家と戦い続けることができたのかを考察致しております。

明治維新の文明開化と富国強兵政策のために欧米列強の先進的な技術や知識を導入して、僅か数十年で世界の軍事大国へ成長す、第二次大戦敗戦後、全国土が戦災で焦土と化しながらも、その焦土から奇跡の経済復興を遂げ、世界第二位の経済大国、技術大国になるにいたった我が日本。

そんな日本の工業力や経済システム、技術者たちの努力と錯誤、実績と問題点をアメリカの南北戦争時代に誕生し、幕末の戊辰戦争で初使用されたガトリング砲にまで遡り、機関銃を代表する小火器の歴史を辿りながら追究して行く一冊が本書です。

明日へ続く

posted by 管理人 at 00:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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