2009年06月06日

ピースボートについて

昨日の続き

◎内容抜粋

『カンボジア環境問答〜地雷の上の「環境問題」』

その表情そのままに、敵意あふれる声で質問が飛んだ。

「この山では一日どれだけの土砂を採るのですか?」太田三佐が丁寧に数字を答える。

質問者はしてやったりと声を励ます。

「それだけ採って、環境への影響は?」「は?」さしもの三佐も目をぱちくりさせている。

「ですから、雨が降って、土砂が水田に流れ込むなどにより、環境への悪影響があるでしょう。

それは調査してるんですか」それは異様な光景だった。

背後の兵舎には、汗と泥にまみれ、基地にすら帰ることができぬトティエ駐屯の将兵(山口注:トティエ=自衛隊施設部隊がカンボジアの国道補修工事を進める上で必要な土砂を採取してくる山のこと。

この自衛隊の任務でもっとも過酷な現場だったと宮嶋氏は語る)が、埃まみれで死んだようになっている。

自分たちの利益のためにやっているのではない。

カンボジアの人々のためにやっているのである。

その前で、化粧の白い顔を曝した同じ日本人の一行が、「環境への影響は」と尋ねる光景。

超現実主義の映画を観ているようで、私はかすかな吐き気すら感じた。

しかし、太田三佐は誠実に答える。

「正直言って、環境の調査は行っていません」答える三佐の顔がやや紅潮する。

「そりゃあ、環境への影響はあるでしょう。

しかし、私たちの仕事は、選挙をスムーズに進めるために、橋や道路を修復することです。

そのために採石場が必要なのです。

私たちがしていることは、将来的にも、きっとカンボジアの人たちの役に立つと信じています。

堂々、太田三佐は言い切った。

言い逃れも一切しない、立派な態度であった。

明日へ続く
posted by 管理人 at 07:00| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 山口、思うに・・・ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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