2009年02月22日

変見自在 スーチー女史は善人か 著者/高山 正之

昨日の続き

『民族性はわかりやすい』

9・11のあと米国がイラクを叩くと言い出したときフランスは公然とそっぽを向いた。米国は激怒した。 もうフランス語など使うものかと言い出したりした。 新聞の投稿欄にはもっと凄い罵詈雑言が並んだ。 第二次大戦のとき、さっさと降伏し遊んで暮らしたフランス人のために1万6000人の米兵が死んだ。 それを不問に付してやり、植民地も取り戻してやった。その恩も忘れて一体何様のつもりだ、と。 そのフランスに同調したのがドイツだ。 ここの国民はユダヤ人を寄ってたかって差別し、虐殺したくせに「あれはナチスのやったこと、我々国民も彼らの犠牲者だ」と見え透いた嘘をついた。 米国はその嘘を認めてやり、ついでに戦後復興にと12億ドルもの援助を無償でしてやった。 世に言うマーシャルプランだ。 ちなみに日本にもガリオア・エロアがあった(山口注:ガリオア資金とエロア資金、ガリオア=占領地域救済政府資金の英文の頭文字。 エロア=占領地域経済復興資金の英文の頭文字)。 忘れもしない、青汁よりまずい脱脂粉乳が給食に出たものだが、ドイツと違って日本は有償援助だった。 マッカーサーは日本がイタリアやスイスへの賠償支払いに悲鳴を上げているときに脱脂粉乳代として5億ドルを取り立てている。 おまけに米潜水艦が不法にも撃沈し、2000人を殺した阿波丸の賠償もガリオアの返済分で帳消しにしている。 日本に比べればドイツは破格の厚遇を受けたわけだが、それがフランスと同調し、シラクの後ろに隠れながら米国を批判した。 先日、ライス国務長官が国連安保理の常任理事国に新たに入れるのは「日本とどこか新興国ひとつ」と言い出した。 実に露骨なドイツ外しだが、その背景にはドイツ人の忘恩を憤る米国市民の正直な反応があるのだ。

明日へ続き

posted by 管理人 at 07:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 人文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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