2009年02月21日

変見自在 スーチー女史は善人か 著者/高山 正之

昨日の続き

あれから30年、朝日新聞はそのボートピープルが今、ベトナムに戻ってきて投資を始めた、ベトナム政府もそれを歓迎していると書いている。 しかし、どこにも彼らがその昔ベトナムを支配した華僑だとは書いていない。 中国に遠慮したか、武富士ケースを考えれば北京政府に買収されたか、いずれにせよ中国の都合のいいような嘘が書かれている。 正確に書けば、ベトナムはもう中国経済圏に組み込まれ、今さら華僑排斥もない。 かつてこの国を食い物にした華僑も今では大手を振って帰ってきているということだ。 先日の「時時刻刻」では東アジアサミットがらみで 「中国の影響力拡大を嫌って米国との関係強化を図る国もある」 として 「シンガポールが米国と戦略枠組み協定を締結することで合意した」 とあった。 知らない人が読んだら、そうかシンガポールは親米で反中国なんだと思ってしまうが、これも大嘘。 この国がなぜ米国に擦り寄るのかは前首相の呉作棟(ゴー・チョクトン)が湾岸戦争の折りに雄弁に語っている。 「我が国を第2のクウェートにしてはならない」と。 この国はマレーシアとインドネシアというマレー人の海に浮かぶ中国人の島で、双方の侮蔑と敵意は臨界点にある。 だからいつマレー人国家に攻められるか分からない、警戒は怠らないという国防論だが、当のマレー人国家から我々のどこが脅威なのかと文句が出ると 「いや日本を想定しての発言だ」 と言い逃れている。 そういうマレー人の脅威があるから米国がフィリピンから追い出されるとすぐ米軍のための基地用地を提供した。 今度の米国との協定もその延長にある。 同じ中国人同士が「中国の影響力拡大を嫌う」わけもないだろうに。 その証拠に今のリー・シェンロン首相はマレー語の国歌と英語を公用語にする国際国家シンガポールと言いながら漢字名の「李顕龍」を持つ。 おまけに中国の政治的属領であることも事実上宣言している。 発端は彼が昨年夏、アジア諸国を回った折りに台湾にも立ち寄ったことでこれが台湾を独立国扱いしたとして北京を激怒させた。 リーはビビり、北京の言いなりになって「一つの中国」わ公式に発言して北京に恭順の意を示した。 これを台湾が怒り、高官の一人は 「彼にはLPがない」とやった。 LPとはランパー、中国語で金玉。 腰抜けほどの意味だ。 余談ながらこの「LP」発言を米紙が取り上げて今や「ツナミ」と並ぶアジア発の世界語になっている。 リーは今度の小泉首相の靖国神社参拝でも北京と同じ批判をし、それもあってこの秋には許されて北京に参内する。 それにしても朝日は何で小まめに嘘をつくのか。 リーと同じに、北京に怒られるのが怖い「LPなし」野郎なのか。〈2005年6月2日号〉 (P59〜P62)

明日へ続く

posted by 管理人 at 07:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 人文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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