2009年02月20日

変見自在 スーチー女史は善人か 著者/高山 正之

昨日の続き

◎内容抜粋

『リー首相の玉なし』

今年はサイゴン(山口注:かつての南ベトナムの首都、現在のホーチミン市)が陥落して30年になる。 しかし当時はそれで目出たしとはならず、「共産化を嫌うベトナム人のボートピープル」が続々と脱出し、遭難したとか貨物船が救助したとか、新聞紙面を騒がせ続けた。 そのボートピープルの素性がやがて明らかになる。彼らは「共産化を嫌って」もいなければ「ベトナム人」でもなかったのだ。 彼らは仏印時代に入り込んできた華僑で、フランス人の手先になって徴税や阿片専売公社の運営を手伝い、ベトナム経済を実質的に支配してきた。 統一を果たしたベトナムは華僑から経済実権を取り返し、ついでに彼らが蓄えた私財も新生国家のために供出するよう求めた。 それを嫌がって華僑は財産を抱えてボートで逃げ出した。 多くは海賊の餌食にされるが、その海賊も中国人だった。 度し難い民族ではある。 要するにベトナム人と華僑の民族問題だった訳で、そう見ればとっくに共産体制下にある北ベトナムからボートピープルが出た謎も謎でなくなるわけだ。 中越紛争もよく分かってくる。 映画「メン・イン・ブラック」でウィル・スミスがゴキブリを踏み潰すとゴキブリ星人の怪物が怒って飛び掛かってくる場面があったが、それと同じ。 ベトナムが華僑をいじめるのを見て、北京がいきり立ったわけだが、結末も映画と同じ。 無作法な侵略者・中国はベトナムに完膚ないまでにやられた。

明日へ続く

posted by 管理人 at 07:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 人文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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