2009年01月20日

魔法のラーメン発明物語 著者/安藤 百福

昨日の続き

『「中間保持」〜「めん固定」に逆転の発想』

カップヌードルの開発は山を越えたと思ったが、さらに大きな山が控えていた。

上が広く、底の方が狭い容器に麺を収めるのが大変難しかった。

麺を容器より小さくするとストンと中に落ちる。

これでは輸送中に麺が壊れてしまう。

そこで出会ったのが「宙吊り」のアイデアだった。

麺の直径を容器の底部より大きくして、容器の中間に固定する方法である。

ところが、麺の平らな部分を水平にするのが難しい。

いびつになったり、ひっくり返ったりして、上に載せた具材もばらばらになって底に落ちてしまう。

私は悩んだ。

ある晩、布団に横たわって考えていると、突然天井がぐるっと回った。

天と地がひっくり返ったような感覚だった。

その時に閃いたのである。

そうか、容器に麺を入れようとするから駄目なのだ。

麺を伏せておき、上から容器を被せればいい。

逆転の発想だった。

やってみると、麺は容器の中間にしっかりと固定され、びくとも動かなくなった。

これが後にカップ麺における「中間保持」の技術として実用新案登録されたもので、素晴らしい副次的な効果を幾つも持っていた。

例えば、麺が中間に固定されているため、かすがいの役割を果たしカップの強度を高めた。

輸送中、少々乱暴に扱われても、麺は壊れない。

明日へ続く

posted by 管理人 at 07:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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