2009年01月19日

魔法のラーメン発明物語 著者/安藤 百福

昨日の続き

この仕事は画期的な技術革新だったと、今も自負している。

最大の難関は、厚さが6センチにもなる麺の固まりを均一に揚げる方法だった。

表面が揚がっても中は生のままだったり、中まで揚げると表面が焦げてしまったりした。

昔、池田市の自宅でチキンラーメンを開発していた頃、てんぷらの発想が役に立ったことを思い出した。

麺をほぐしてた状態で油の中に入れると、油熱の通った麺から順番に浮き上がってくる。ここにヒントがあった。

円錐形をした鉄の型枠(パッド)に一食分ずつばらばらのまま麺を入れ、蓋をして揚げてみた。

すると、次々と浮き上がってきた麺は、蓋に突き当たって行き場を失い、下から浮き上がってきた麺に押し上げられる。

こうして出来上がった麺はカップと同じ形状をして、こんがりと均一に揚がっていたのである。

しかも、麺は上が密、下が疎の状態になっていた。これは湯の通りがいい理想的な形状でもあった。

蓋に押しつけられた部分が平らになったため、具材を載せる台の役目を果たしてくれた。

予期しない効果が、次から次へと表れた。

何度目かの米国出張の帰り、飛行機の中で思いがけないヒントを手に入れた。

客室乗務員がくれた直径4・5センチ、厚さ2センチほどのマカデミアナッツが入ったアルミ容器には、紙とアルミ箔を張り合わせた上蓋が密着していた。

これは使える。

もう一つ貰って、ポケットにしまい込んだ。

その時、私は長期保存の方法に頭を悩ませていて、通気性の無い素材を探していたのである。

カップヌードルのアルミキャップはこうして決まった。

機内で貰ったマカデミアナッツの容器は、家内が今も記念に保存してくれている。(P96〜P100)

明日へ続く

posted by 管理人 at 07:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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