2008年11月30日

ワールド・ビジネスサテライト技あり!ニッポンの底力 著者/テレビ東京報道局

昨日の続き

『頼れる見張り番「飲料異物検査システム」〜クレームを未然に防ぐ、ミクロの技術』

●スキャンテクノロジー(東京都・港区)

食品・飲料業界を悩ませる、異物混入事件。 信じられないような異物が次々に発覚し、社会は騒然となった。異物混入のニュースが消費者に与える衝撃は計り知れない。 そんな中で俄然注目を集めるのが、光エレクトロニクスによって開発されたという画期的な異物検査機だ。ミクロの技術が極めたシステム。その敏腕ぶりを、まずは見てみよう。  三重県伊賀市にある常盤薬品工業伊賀工場。 眠気ざましに効果があるという、この製薬メーカーの人気ドリンク剤は、ここだけで一日に二十万本が製造されている。 工場の片隅に、謎めいた黒い箱が設置されているのが見える。どうやら商品製造ライン上のビンは皆、この箱を通過していくようだ。一本のビンを、ラインに載せて流してみる。 と、黒い箱を通ったすぐ後に、このビンだけがはじき出されてしまった。実は事前にこのビンには細工をしてあった。中に、微細なガラスの破片を入れておいたのである。白衣で身を包んだ工場の責任者が、黒い箱を頼もしげに眺めつつ話す。 「我々の肉眼では見えない異物が入っていたりしたら、それをすぐに見つけ出してくれる機械なんです。品質保証上、かなり重宝してます。お陰さまでクレームはいまのところ一件もございません」(山本芳史生産技術課長) ガラスビン異物検査システム。黒い箱は暗室の役割を果たしている。八分の一秒という高速で通過していくビンに暗室で光を当て、その一瞬を小型カメラが捉える。その光を遮るものはたちまち異物と判断されるのだ。この異物検査機を開発したのが、東京・港区のスキャンテクノロジーである。 「もともと光エレクトロニクスは日本の技術がトップなんです。クオリティの高さではどこにも負けないでしょう。一番の武器ですね」(八木田清志社長) このシステムでは、正確な光の反射が何よりも重要となる。しかしペットボトルなど側面や底面に形状が複雑な凹凸のある容器の場合、乱反射によって、異物の判別が困難になることもままあった。そこで、スキャンテクノロジーはある特殊なフィルターを開発した。 「この特殊フィルターを通すと、凹凸のある容器でも、光の当たる強弱を一定にすることができます。カメラから見たときに異物だけが抽出されるような画像に変えてやるというのが、この特殊フィルターの役割です」(八木田社長) では、再び常盤薬品の山本課長に協力してもらい、一本の髪の毛で実験してみることに。幅1oにも満たないこの異物を、果たしてシステムは見つけることができるのだろうか? 一分間に八百本という高速で回転するビン。ラインに載ったビンが次から次へと回っていく。 ガチャンという音とともに、一本のビンがはじかれた。そのビンから飲料を、網目の細かい濾し器へ流してみると。 無事、先程の髪の毛が検出された。 目で見ただけでは判別が不可能なその姿を、カメラははっきりと捉えていた。まさに、驚異の精度を備えた食の見張り番の名にふさわしい働きである。 「世界一速いスピードで、世界一高度な判断ができるセンサーです。この異物検査装置で、どんどん海外を攻めていきたい」(八木田社長) 世界の食品業界にとって心強い味方。そのニーズは高まるばかりである。〈2004年12月6日放映〉 (P170〜P174)

明日へ続く

posted by 管理人 at 07:00| 東京 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/110261459
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
宜しければクリックを、人気blogランキングへ