2008年09月25日

「ニッポン社会」入門―英国人記者の抱腹レポート 著者/コリン ジョイス 翻訳/谷岡 健彦

昨日の続き

とにかく有名・無名を問わず、いろんな外国人が我が日本を訪れ、驚き、違和感、不満、疑問、感動、賞賛、誤解等々を無数に書き残してきたわけですが、そんな諸々の日本レポートで私が最近見つけたひとつを今回紹介致します。

著者のコリン・ジョイス氏はロンドン東部生まれのイギリス人男性。

1992年に奨学金を得て来日し、神戸で日本語を学習した後、埼玉県の高校で2年間の英語教師を経て、その後ジャーナリストに転身し、『ニューズウィーク日本版』、イギリスの日刊紙『デイリー・テレグラフ』の記者として活躍されてきた方です。

さて、そのイギリス人コリン氏の眼に映った日本社会と日本人の実像とは?

多くの日本人はイギリスこそがジェントルマンの本場だと思っているが、しかしそのジェントルマンの本場イギリスから来たコリン氏が、完璧なジェントルマンに出会ったのは母国イギリスではなく、日本であり、しかもコリン氏が住む家の近所の小さな店を経営する地味な中年男性だったそうな。

また、コリン氏はビールとサッカーをこよなく愛するが、バブル景気崩壊による不景気の泥沼で苦しみ「失われた10年」と日本人自身が自嘲した期間を、「黄金時代」と見なしている。

不景気で一億二千万の日本人が自信喪失の時期を何故?

ビールとサッカーを人生で大事なものとするイギリス人のコリン氏曰く、ビールとサッカーにおいて日本はバブル崩壊後の15年間の不景気、所謂「失われた10年」の間に、どうしようもなくダメな国から世界でも指折りの国へとめざましい進歩を遂げたのだとか。

その他、コリン氏が現住する東京が世界でも際立って外見が醜い都市という悪評についても、街並みの没個性化を見て嘆きながらも、その一方で昔は電気製品の街で、いまではアニメの街となった秋葉原や、「おばあさんの原宿」巣鴨。さらに台所用品や料理道具、レストランのアクセサリーだけを商う合羽橋を挙げ、外観というハードの没個性とは対照的に、そこに集い、働き、楽しむ人たちと、街の雰囲気というソフトを賞賛する。

また、多くの日本人がイギリス料理は美味しくないという意見に対して、それは誤解であるとしてベーコン、チーズ、な本国のイギリス人読者とパン、ビールからケーキ類やビスケット、朝食シリアルから、さらにロンドンのイタリア料理屋やカレー・レストランを例に出してイギリスの食事情の素晴らしさを熱弁したり、本社のデスクは、今なお日本について一種キワモノ的なトンデモ話を期待する傾向が強く、自らが伝えたい日本の姿がなかなか思うように伝えて貰えない悩みを抱えながら、日本と共に歩んだ14年間の記録を綴った一冊です。

明日へ続く

posted by 管理人 at 07:00| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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