その内容は、「男系でなければ血を継承できない」(八木秀次・高崎経済大助教授)、「男系の意味をどう理解するか。Y染色体で説明すれば国民の理解は進むのではないか」(自民党の石田真敏衆院議員)、「女性の立場からすると、Y染色体論はむしろ分かりにくい」(同党の稲田朋美衆院議員)など。
この日の勉強会では「Y染色体」をめぐって意見が割れ、講師の大原康男・国学院大教授が「それよりも男系で二千年間継続してきた重み、事実を考えなければならない」と引き取った。「Y染色体」については、「皇室が成し遂げているのは千数百年にもわたり、ほとんど同じ『Y』を受け継いだという事。われわれが直面しているのは、千数百年もの間純粋に受け継がれてきた『Y』を、いま絶えさせていいのかという問題だ」(動物行動学研究家の竹内久美子氏)など、重要性を指摘する向きもある。
ただ、一般にはまだなじみが薄いこの「Y染色体」。そこで専門家はどう見ているのか。同志社大ITEC(技術・企業・国際競争力研究センター)の蔵琢也研究員(進化生物学)によると、女子のXX型は遺伝子が混じり合うため、世代ごとに祖先の遺伝子が薄まっていくが、男子のXY型はY染色体が親から子へと完全な形で伝わる。このため、蔵氏は「血のつながりとは、科学的に言えば遺伝子の共有率だ。男子皇族だけに代々受け継がれてきたY染色体は姓や家紋に似ているといえる。しかし、体の細胞に刻印されているという意味で、はるかに強い実体をもつ」と説明。さらに「皇室には、(初代)神武天皇以来、Y染色体という刻印が連綿と受け継がれてきた。国民や世界の人々はそれでこそ皇室の中に二千年の歴史の重みを感じる。女系相続は、過去と現在の遺伝的なつながりを断ち切るという意味で間違いだ」と話している。
さて、確かに皇位継承問題はまだ議論の余地は多分にありますが、Y染色体とは具体的に何かと言いますと、人間の染色体(遺伝子の集まり)は46本あり、男性だけが持つY染色体は性別を左右する重要な役割を果たしています。Y染色体を持つ精子が受精すると男子が生まれ、X染色体を持つ精子が受精すると女子が生まれる。男性の性染色体はXY型で、女性はXX型。卵子と精子が交わり受精する際、Y染色体は相手のX染色体と遺伝子を殆ど交流しませんが、X同士は遺伝子が混ざり合うのです。
つまり、従来の男系継承であれば遺伝学上からも、具体的に皇位継承が「真の意味」で血の継承になるのですが、それには大きな問題点があります。まず、天皇家は本当に「万世一系」なのか?という問題です。実はこの問題は昔から議論されている事ですが、検証自体あまりされていません。
ではどこを検証するのかと言いますと、それは『陵墓』です、つまり古墳ですね。本来、古墳から徹底的に検証・調査していかなければ、いくら文献で文字ばかり追っていても確証はありません。
それではなぜ『陵墓』の調査をしないのか?という疑問が出てきますが、”調査をしない”のではなく”調査が出来ない”のです。この『陵墓』の調査には宮内庁の許可が必要ですが、宮内庁はこの許可を公には認めていません。この公には認めていないというのは、宮内庁側から選別した学者等にしか調査許可を下ろさないのです。つまり、『万世一系』に反対・疑問のある学者等には調査をさせないという、非常に偏った宮内庁側の見解でしか進まない歴史調査なのです。
おかしいのはこの『陵墓』、勿論天皇家所有ですが維持費は国民の血税という、歴然たる事実があるのですから、オープンに調査させるべきだと思うのは私だけでしょうか?根幹である『万世一系』に疑問の余地がある以上、男系・女系継承はひとまず脇に置いて頭から歴史調査を最大限にして欲しいものだと思います。その上で議論していき、国民の理解を得るべきでしょう。
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